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【登録タグ Enicy あ 初音ミク 曲】 作詞:オオナズチ 作曲:Enicy 編曲:Enicy 唄:初音ミク こころりPによる代表的なPV 歌詞 目覚めたらあなたにおはよう とびきりのスマイルあげるわ 歌う事が私のすべて 存在証明 だってあなたが私にくれた 素敵なことだもん お礼は結局言えずじまい いまさら言うのは なんか照れちゃう どうやって伝えようかな そうだ!私の歌で つたわるかな? 「ららら~」 あなたのための歌を 私の気持ち届いてね 「ららら~」 あなただけを見つめて 照れて目をそらさないでね 「ららら~」 あなたのために歌おう ちゃんと私を見つめて 「ららら~」 あなたの胸に届け 素敵な歌をありがとう 私の歌聴いてくれた あなたの笑顔 高鳴る胸私の気持ち あなたへと向かう どうしたらいいのか分からない そんなことあなたに言えない… 私は器用じゃないのよね 伝えたい、この気持ちを あなたに 「ららら~」 もう少し続きそう 自分の気持ちに嘘つくの 「ららら~」 悪い子だよね私 ワガママで素直になれない 「ららら~」 本当は気付いてる? あなたにお芝居させてるの 「ららら~」 気付かない振りしてる 優しいあなたにありがとう 気持ち抑えきれない いつまでも嘘つけないね 「ららら~」 歌でしか表せない 私の初めての告白 「ららら~」 あなたのための歌を 私の気持ち届いてね 「ららら~」 あなただけを見つめて 照れて目をそらさないでね 「ららら~」 あなたのために歌おう ちゃんと私を見つめて 「ららら~」 あなたの胸に届け 私の初めてのプライベートソング 「ららら~」 早く答えを言って 正直な気持ち聞かせて 「ららら~」 私は気にしないで! ゼッタイ泣かないから私 あなたの笑顔が見たいから 私は今日も歌うんだ やさしいあなたのプレゼント 歌は私たちの絆 コメント これ超好き!!久しぶりに聞いたらすごい良くてマイリスしたww -- よもぎ (2009-09-23 11 46 10) こころりPのPVで知りました!!PVも良いけどフルもヤバイですね!! -- 蜂蜜りんご (2009-09-30 18 11 11) これがまだ再生数4ケタというのが信じられない -- (2010-01-13 14 51 23) これは多くの人に聞いて欲しい。切実に -- 名無しさん (2011-07-19 20 05 09) これはいい歌 -- 名無しさん (2013-04-05 15 28 56) 名前 コメント
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おとといは兎を見たの きのうは鹿、今日はあなた ◆tu4bghlMI ASPECT⑤――ことみ 衛ちゃんから離れてすぐ、私は自己嫌悪で潰れそうになりながら病院を歩き回っていた。 ……最悪、なの。 人気の無い廊下でランタンを照らしながら私はトボトボと歩を進める。 胸に湧き上がるのは後悔。そして強い自責の念。 私は何て酷い事を言ってしまったのだろう。 年下の女の子に向かって面と向かって"おかしい"や"変"なんて言葉を平気でぶつけてしまうなんて。 配慮に欠けていた、無神経だったと言われても間違いじゃない。 どうして衛ちゃんがあんな事を言ったのか、少し考えれば分かっただろうに。 あの子は――あんな発言が当たり前のように出来るくらい、沢山の死体を見て来たのだ。 この二十四時間で命の灯りが消えて、醜い肉塊へと成り果てる光景を何度と無く目の当たりにしたのだろう。 慣れてしまわなければ心が持たなかった。 少しエスカレートして考えればそうも言えるかもしれない。 靴音と水音だけが寂しく響く薄汚れた病院。 よく見るとそこら中の壁にひび割れや亀裂などが走っている。 やっぱり相当ガタが来ている。衛ちゃんの話だとハクオロや彼の仲間達はここを目的地としているらしい。 ……なるほど、首輪を調べるのにここの施設を使うつもりだったのか。 衛ちゃんの様子を見ると、首輪のサンプルを持っていてもおかしくない。 それなりの技術を要したブレーンとなる人間が側に付いているのか。 ただ、コチラの方は駄目だ。ある程度のライフラインは残っているし、調べれば他の設備も使えるだろう。 だけど不安過ぎる。いつ建物が倒壊するか分からない恐怖は尚も拭い切れない。 ブレーカーを入れた瞬間に蛍光灯が一気に割れたり、どこで電気がショートするかもしれない。 病院故に、確実に自己発電設備がある筈。一部の主要な機械はまだ活動しているとは思うが……。 それよりもおそらく無傷のまま残っているであろう研究棟を念頭に入れて考えるべきか。 ボンヤリと光るランタンを持って水に濡れた床を歩く。 それは灯篭を灯しながらゆっくりと流れの穏やかな川を下っているみたいだった。 差し詰め私は夜の蛍。ふわふわと漂う一匹の虫。 ……ああ、それにハクオロから貰った荷物も確認しなければならない。 拳銃だけは直接手渡されたが、他はまだ未開封。デイパックが三つも入っているせいで中身が見辛くて仕方ない。 万が一の事を考えてマガジンだけは新しいものに入れ替えたが……私にコレを撃てる自信は―― 「あはははははははははははははッ!!! 死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ねぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」 「あぐっアアアアアアアア!!!」 「え……!?」 凄まじい叫び声、ソレが二つ。心臓は加速する。頬に冷や汗。 振り返る。自分が進んで来た道を。 そんな……馬鹿な、この病院に誰か他の人間がいたというのか? しかも衛ちゃんと離れてからまだ二、三分しか経っていないと言うのに。 それに……この声は学校で私達を襲って来た女の……。 「衛ちゃん――ッ!!」 私は急いで入り口へと踵を返した。 嘘、嘘。なんで、こんな……。私があそこから離れたからいけなかったんだ。 あんな酷い事を言って居た堪れなくなって、衛ちゃんを独りにして……。 「あッ!!」 濡れた床に足を取られて思いっきり転んでしまった。 前のめりで地面に倒れ伏す。ランタンがコロコロと廊下を転がる。 ボーリングの球のようにクルクル回りながら私の手元を離れたソレは数メートル先の壁にぶつかって止まった。 そして、火が消える。 「嘘……火が……つかないの」 何度点火のスイッチを捻ってもランタンは何の動作も示さなかった。 極端に摩擦の少ない病院特有の床のせいで、膝の皮が嫌な具合に剥けてしまった事も気にならないくらい。 電気が通っていない院内において、灯りは重要である。 最悪、だ。確かにランタンの予備はまだ二つある。新しいものに代えれば問題は無い。 だけど今からデイパックを漁ってソレを取り出し、オイルをセットして着火させるまでに何分掛かる? 一分以内にその作業を終える自信は無い。おそらく……三分は必要。 無理……今は、一分一秒を争う事態。そんな時間を浪費している暇は無い。 「待ってて……衛ちゃんッ!!」 結局私は灯りもつけず走り出した。 膝小僧がズキズキする? 目の前がよく見えない? また転びそうで怖い? そんな不安、あの子に比べれば。 完全な狂人と成り果てたあの少女に襲われている衛ちゃんの事を考えれば一瞬で霧散する。 ■ 「このッ!! このッ!!!」 ――見つけた。 二階、血の跡を辿ってぐるっと回ってここまでやって来た。 血痕はナースステーションから始まり、そこら中に広がっていた。 女の声が目印代わりになるとは言え、崩れ掛けた院内ではソレほど声が反響しないらしい。 故にここまで辿り着くのに相当な時間を有した。 ……中に、いる。 私は拳銃を構える。扉のギリギリまで接近、そして……。 「動く――え……」 「あれぇ……他にも、いたんだ……あはははははははははっ!!!」 それは地獄のような光景だった。構えていた筈の銃を取り落としそうになる。 胃の中から何かが込み上げて来た。 耐え切れなかった。だから、私は吐いた。体裁や今の自分が置かれている状況を考える余裕もなく。 神聖で、不侵で、何者にも汚されてはならない筈の病院の床に思いっきり吐瀉物をぶちまける。 鼻にツンと来るような臭い、胃酸が喉を焼く。涙が滲んだ。 笑い声は止まない。女は笑う、ケラケラと。ケラケラと。 俗に十代半ばぐらいの女子を箸が転がっても面白い年頃と言う。そうだ、彼女はきっと――人が死んでも面白いに違いない。 打ち壊されて部屋の中に倒れてしまっている扉の先、そこには鬼がいた。 その何かは全身を赤く染め、壁の方に向かって右手に持ったメスを振り下ろす。 ザクザクザクザク、赤い。 ザクザクザクザク、白い。 赤は血。白は骨。夜は黒。月は金。 目の前には解体された死体。つい数十分前までは生きていた人間。 血が付いている以外は何一つ傷の無い頭部がそこにはあった。 そして――肉。 赤と黄身を帯びた黄色、黒、ピンクと様々な色彩の肉細工。 ズタズタに切り裂かれた身体。切り離されたパーツ。 「楽しい、楽しいよぉ、あはははははっ、はははははははっ!!」 「い……や……」 女がコチラに何かを投げつけた。 完璧に近い軌道で飛んで来たソレは自らの血を辺りに振り撒きながら私の胸に当たった。 色は銀。それは輪っかだった。円形の……リング? ああこれは―― 首輪、だ。衛ちゃんの、首輪。 理解した瞬間、何かがプツリと切れたような気がした。 生理的な嫌悪なんて段階はとっくに通過している。私はカタカタと震えるだけの人形になる。 「あれぇ、あなたは……あのカトンボ? ふふふ……あはははははははっ!!」 女が立ち上がる。右手にはメス、そして左手で傍らに置いてあった槍を拾った。 こちらに向けて一歩、足を踏み出した。 そういえば彼女の制服には白い部分もあったのではないか、そんな事を思った。 トリコロールは崩された。いまや上から下まで一面の赤。青と赤が混じった髪の毛は一部茶色に変色している。 「たす……けて……嫌……なの、ああぁぁぁアアアッ!!」 「それだよ、ソレ!! 私は悲鳴が聞きたかった、泣き叫んで、命乞いをする無様な姿見たかったのっ!! いいよ……いいよぉ。あははは、ははははは!!」 まずは左。深々と女が持った槍が突き刺さった。 それは生まれて初めて刃物で身体を切り裂かれる体験だった。 痛い。灼熱の業火にその部分だけ焼き尽くされているような感覚。差し詰め流れ出す血はマグマか。 次に女は私を思いっきり蹴っ飛ばした。その靴先は見事に右胸にヒット。 彼女が同い年くらいの女子である事を疑いたくなるような物凄い力だった。 私は、飛ばされる。 「――ああああッ!!」 吹き飛ばされた私はもう一度廊下に送り返された。空、そして壁。 背後から思いっきり殴られたような感触に溜まらず餌付く。 背中の鈍痛、左肩の灼熱。暴力的な苦痛の中で私はぼんやりと考えていた。 撃てなかった。中に悪人がいる事は分かっていたのに。銃に不慣れだった、そんな言い訳も出来ない。 だってネリネに襲われてから私はずっとマシンガンを握り締めていたのだから。 ……一発も、撃った事は無かったけれど。 やっぱり怖かった。明確に命を奪う、というその行動が。 どんなに気を強く持って自分を鼓舞しようと出来ない事は出来ない。そういうものだろう。 思えば似たような経験ばかりだ。 四葉ちゃんが殺されて恋太郎さんと亜沙さんと一緒にハクオロを探す決意を固めた。 だけどその後すぐ、ネリネや芙蓉楓に襲われた私は何をした? ネリネと遭遇した時はまだマシだった。――だって側に二人がいたから。 二人がいたから私は強くなれた、必死に行動する事が出来た。 だけど楓、芙蓉楓と一対一で相対した時はどうだっただろう。 私は彼女の笑顔に押し潰された。 今思えば私は二人に守って貰っていたのだろう。 確かに恋太郎さんは目を怪我していた。それでも彼は戦った。盲目の恐怖の中でも勇敢に戦場へ降り立ったのだ。 亜沙さんもそうだ。フラフラになって、自分が気絶してしまう事も分かっているのに彼女は"力"を使った。 それは私達への深い信頼。それは深い絆。 一人きりになった時、私は何も出来なかった。 恋太郎さんに明確な危険が訪れている事も分かっているのに、楓を撃つ事が出来なかった。 精一杯の抵抗が"ハクオロ"の名前を出して当座の危機から逃れる事。そのために四葉ちゃんの死も利用したのだ。 ……もう、死んでしまった方がいいのかもしれない。 未だ右手は銃を握り締めているのが不思議なくらい。 何かに縋り付いていたかったのだろう。 だけどその対象がどうせ撃つ事の出来ない拳銃、憎い相手であるはずのハクオロの銃なのは皮肉な話だ。 その時の私は気付いていなかった。 背負っていたデイパックの肩紐がずり落ちていた事に。 女は近付いてくる。 私は絶望する。 ゆっくりとデイパックの口が開いた。 中身が、飛び出した。 最初に飛び出したのはナイフだ、次にマガジン。そして続けざまに各種支給品が零れ落ちてくる。 「あははははははっ、なんで撃たないの? あなたは銃を持っているのに。撃てば死ぬのに、簡単に死ぬのにっ!!」 女は笑う。更に接近。 きっと彼女は分かっているのだ。私がどうせ銃を撃てない事を。 私が飛び切りの臆病者で、自分の命がどんなに危なくなってもマトモに銃も撃てない事を。 更に一発、女の蹴りが私の身体を真横に吹き飛ばした。今度は右肩だ。 吹っ飛ぶ私。完全にデイパックの中身が廊下にぶちまけられた。 滑る水音と笑い声。それは異様な光景だった。 ぶらつく意識、激しい痛み。私はボンヤリと手ぶれするカメラのような視界で女を見た。 赤い、女。それは鬼、殺しを楽しむ本物の狂人。 それでも、私は何かに縋り付きたかったのかもしれない。いや、ただの無意識な行動だったのかもしれない。 それは分からない。でも私は強く指を動かした。 右手――相変わらずソコには拳銃。役立たずの鉄塊。 左手――ここには何も……、 違う、何か柔らかい感触がそこにはあった。 ぼやけた視線でソレを眺める。ゆっくりと首を持ち上げる。 雨に濡れた窓から眺める世界のような視線の先にあったもの。 それは――クマのぬいぐるみだった。 ■ 思い出が蘇って来る。 綺麗な花で飾られた花壇、豊かな芝と中央に設置された真っ白いテーブルとイス。 懐かしい風景。お父さんとお母さん、まだ二人が生きていた頃の景色だ。 そして一度は失われてしまったものを取り戻してくれた一人の男性――岡崎朋也。 彼に出会う前の私は読んだ本をハサミで切り裂いたり、燃やてばかりいた。 それは憎かったから、そして追い付きたかったから。小さな頃亡くなった両親の見た世界に少しでも触れていたかったから。 思い出の風景が復活した少し後。 お父さんとお母さんの知り合い、私の後見人が家を訪ねてきた。 そして一つの古ぼけた鞄を差し出した。 そこに入っていたのは大人達が口々に「君のお父さんやお母さんよりも大切なものだ」と言っていた物理学の論文なんかじゃなかった。 入っていたのはクマのぬいぐるみ。お父さんとお母さんが私のために買ってくれた誕生日プレゼント。最後の贈り物。 そして同封されていた手紙の内容。 世界は美しい。悲しみと涙に満ちてさえ。 瞳を開きなさい。やりたい事をしなさい。 なりたい者になりなさい。友達を見つけなさい。 焦らずにゆっくりと大人になりなさい。 おみやげ物屋さんでみつけたくまさんです。 たくさんたくさん探したけどこの子がいちばん大きかったの。 時間がなくて空港からは送れなかったから。 かわいいことみ。 おたんじょうびおめでとう。 全部忘れていた。 殺し合い、すぐ目の前にある死の恐怖。 全部消えていた、幸せな思い出と自分を切り離していた。 だから、私は弱かったのかもしれない。 いつの間にか朋也くんと出会う前の臆病で、自分の世界に閉じ篭った私に戻っていたのかもしれない。 おかしい、本当に変だ。朋也くんはもういない。 そして私はどう足掻いても昔の私に戻れないかもしれない、でも。 絶対に――思い出は消えないのに。 右手の指に力を入れる。それは、銃。今までの私にとってはただの恐怖の象徴だったもの。 視線を目の前の鬼へと向ける。そして……銃を構えた。 もっとぬいぐるみに触れていたい、そんな弱い逃避の感情を振り切る。 「あははははははははっ!! 撃つの? 撃てるの、あなたに? おかしい、あははははっ、面白いよ。 腕はぶるぶる震えてるし、歯もガチガチ。当たる訳ないよ、絶対に……くくく、あははははははははっ!!!」 「私は――」 女の笑い声が絶頂を迎えた。ボルテージは最高潮。 窓が震える。水が揺れる。 本当に病院中に響いているんじゃないかと思わせられるような大声。 彼女は両手を広げる。そう、撃てるものなら撃ってみろという事。 どうしてこんなに時間が掛かったのだろう。 恋太郎さん、守れなくて御免なさい。 亜沙さん、迷惑かけて御免なさい 衛ちゃん、臆病で御免なさい。 私は変わってみせる。絶対に生きて、絶対に―― 「もう……」 「あはははははははははははははははははっ!!」 「今までの、私じゃないの!!!!」 私はありったけの力を込めて引き金を引いた。 女の笑い声が瞬間、途切れた。 銃声。闇夜を切り裂く火薬の爆発音が全てを一瞬で無に還した。 生まれて初めて、銃を撃った感触は複雑だった。 それは重くて、悲しくて、だけど――。 これ以上無いほどの決意に満ちた振動だった。 ■ 衛ちゃんの死体は酷い有様だった。近くにあったシーツをその身体にかける。 シーツはすぐさま赤に変わった。私は必死に涙を堪えた。 全てが終わった。あの女は殺し、てはいない。 いや……無理だったのだ。 しっかりと中心に構えて撃ったはずなのだが弾丸は逸れて右肩に突き刺さった。 彼女は驚愕の表情を浮かべ、すぐさま撤退した。 私が銃を撃った、それはつまり自らの命の危険を察したのだろう。 でもこれで良かったのかもしれない、そう思う心も確かに存在はした。 衛ちゃんを殺した憎い相手……その筈なのに。 この建物にはもう居たくなかった。衛ちゃんの事もあるし、それ以前に状態が悪過ぎる。 いつ崩れるか分からない施設に留まりたいと思う馬鹿はいないだろう。 だが、ハクオロ達が病院に向かってくるのは確実。それも首輪の解析を行うために、だ。 彼らに状況を説明しなければならない。そして謝らなければ――衛ちゃんを守れなかった罪を。 首輪、今私の手の中にある銀色のリング。 研究棟の施設を使えば十分に解析が可能だろうか。相方となるような人間に出会えればいいのだが。 病院の入り口には『隣の研究棟まで来て下さい。話があります。 一ノ瀬ことみ』と書いた張り紙を貼っておく。 ……一応、一回の出入り口には鍵でもかけておこうか。 私は荷物をまとめ、クマのぬいぐるみとi-podを抱きしめながら本棟を後にした。 そう、荷物の中にi-podを見つけたのだ。 その音楽再生機は私に思い掛けない幸せをくれた。 「朋也くんの声、なの」 何となく再生してみた白い機械から流れて来たのは久しぶりに聞く、大好きな人の声だった。 ただ、嬉しかった。内容なんか関係ない。 楽しかったあの日々が蘇ってくるようで、ただ涙が、泣き声が止められなかった。 ……大丈夫、私は必ず生きてこの島から脱出してみせるの。 だから、天国から見守っていて欲しいの、朋也くん。 私を変えてくれて、本当に本当に……ありがとうなの。 【F-6 病院 研究棟/二日目 深夜】 【一ノ瀬ことみ@CLANNAD】 【装備:Mk.22(7/8)】 【所持品:投げナイフ×2、ビニール傘、クマのぬいぐるみ@CLANNAD、支給品一式×3、予備マガジン(8)x3、スーパーで入手した品(日用品、医薬品多数)、タオル、i-pod、陽平のデイバック、衛の首輪】 【所持品2:TVカメラ付きラジコンカー(カッターナイフ付き バッテリー残量50分/1時間)、ローラースケート@Sister Princess、スーパーで入手した食料品、飲み物、日用品、医薬品多数】 【状態:肉体的疲労大、腹部に軽い打撲、精神的疲労小、後頭部に痛み、強い決意、全身に軽い打撲、左肩に槍で刺された跡(処置済み)、全身びしょ濡れ】 【思考・行動】 基本:ゲームには乗らない。必ずゲームから脱出する。 0:首輪、i-podを解析する 1:ハクオロ達が来るのを待つ 2:ハクオロに矛盾した不信感 3:神社から離れる 4:工場あるいは倉庫に向かい爆弾の材料を入手する(但し知人の居場所に関する情報が手に入った場合は、この限りでない) 5:鷹野の居場所を突き止める 6:ネリネとハクオロ、そして武と名雪(外見だけ)を強く警戒 ※ハクオロが四葉を殺害したと思っています。(ほぼ確信しています) ※首輪の盗聴に気付いています。 ※魔法についての分析を始めました。 ※あゆは自分にとっては危険人物。良美に不信感。 ※良美のNGワードが『汚い』であると推測 ※原作ことみシナリオ終了時から参戦。 ※ハクオロの残りのランダム支給品はクマのぬいぐるみ@CLANNADだけでした。 ■ ASPECT⑥――名雪 何で、何で、何で!? 意味が分からない。どうしてあの子が銃を撃てるの? 暴力から逃げ回るだけの、搾取されるだけの無力な肉では無かったのか? 私は血に濡れた身体を引き摺りながら自分がやって来た場所まで戻って来た。 病院には死体を運び出す為、またその他様々な用途に使われる勝手口がある。 放送より前に病院に達した私は既に院内を探索していたのだ。 そして、いくつか薬は手に入れた。 だけどコレはあの憎たらしい男や月宮あゆを殺すために温存しておいたのだ。 そう、月宮あゆ。彼女の名前は未だ呼ばれていない。 第三回の放送は聞き逃したが、四回目はちゃんと聞いた。 まぁ多分生きているだろう、生き意地だけは汚い女だ。私に殺される前に死ぬ訳が無い。 とりあえず撃たれた傷跡に麻酔薬を振り掛ける……うん、痛みが引いた。 同時に肩の辺りの感覚も無くなるが問題ないだろう。 デイパックからパワーショベルを取り出す。 入れようと思ったら普通に入ったのだ。不思議だ。 そして、思案する。 どうして負けた? 何故私は無様にも撤退しなければならなかったのだろう? 答えは簡単だ。油断したから。その一言に尽きる。 いや……解答はそれだけに留まらない。あの男も、学校で戦った男も殺す事が出来なかった。 つまり―― 「けろぴーじゃ……足りない……の? でも、けろぴーから降りたらさっきみたいになる……」 もっと強い力が必要だ。でも大切なのは武器じゃない。 生身ではあんな小さなカトンボにすら状況を引っくり返される可能性がある。 ここで――私は思い出した。 あの殺した女、アイツが"千影"という名前を電話越しで呼んでいた事を。 「…………ああ、あったんだ……ふふふ、あはははははははははははははははっ!! こんなに最初のうちに、見つけていたんだ!!」 けろぴーじゃ足りない? ううん、けろぴーは何度でも蘇る。絶対に負けないんだ。 もっと大きな機械がある。この島で最強の機械にとっくに私は出会っていたんだ。 「あははははははははっ!! 殺してやる、殺してやる……皆、全部、一人残らずッ!!!!!!」 笑い声が真っ黒い闇の中に木霊した。 ふぁいと、だよ。絶対に……殺してやる。 【E-6(線路上)/二日目 深夜】 【水瀬名雪@kanon】 【装備:槍 手術用メス 学校指定制服(若干の汚れと血の雫)けろぴーに搭乗(パワーショベルカー、運転席のガラスは全て防弾仕様)】 【所持品1:支給品一式x2 破邪の巫女さんセット(弓矢のみ10/10本)@D.C.P.S.、乙女と大石のメモ、乙女のデイパック、麻酔薬、硫酸の入ったガラス管x8、包帯、医療薬】 【状態:疲労中、右目破裂(頭に包帯を巻いています)、頭蓋骨にひび、左側頭部に出血、発狂、右肩被弾出血(麻酔で処理済)】 【思考・行動】 0:最強の機械を手に入れる 1:全参加者の殺害、一ノ瀬ことみ=カトンボに復讐する 2:月宮あゆをこれ以上ないくらい惨いやり方で殺す 【備考】 ※名雪が持っている槍は、何の変哲もないただの槍で、振り回すのは困難です(長さは約二メートル) ※古手梨花・赤坂衛の情報を得ました(名前のみ) ※ハクオロという人物を警戒(詳細は聞いていないし、現在目の前にいるのがハクオロだとは気づいていない) ※千影の姉妹の情報を得ました(名前のみ、よって目の前にいるのが衛だとは気づいていない) ※乙女と大石のメモは目を通していません。 ※自分以外の全ての人間を殺し合いに乗った人物だと思っています。 ※パワーショベルの最高速度は55km。夜間なのでライトを点灯させています。またショベルには拡声器が積まれており、搭乗者の声が辺りに聞こえた可能性があります。 ※また、防弾ガラスにヒビが入っています。よほど強い衝撃なら貫けるかも。 ※第三回放送はまるで聞いていません。 ※パワーショベルはデイパックに収容可能 ■ APPENDIX――??? 「主任、どうしたんですか? そんな悲しそうな顔して?」 「……私? え、何どんな顔してたの?」 「そう、ですね。長年連れ添った恋人を亡くしたような感じ……とでも言いますか」 部下の男がデスクにコーヒーを置きながら問い掛ける。 うん恋人か、中々いい線行ってるかもしれない。 でも……。 「……んな訳無いでしょうが。それに私の事、幾つだと思ってんのよ」 「ははっ、まぁ軽いジョークですよ。天才少女にそんな顔は似合いませんって」 「もう……うるさいなぁ、ほら早く仕事に戻りなよ」 しっしっと手で部下を追い払う。彼は笑いながら研究室を出て行った。 そして一人、私は一人になった。 ノートパソコンの特殊機能、今回はちょっと奮発し過ぎたかな。そんな事を思った。 こっちがわざわざあんな機能を付け足しているんだから、もう少し使ってくれてもいいのに……そんな戯言も生まれる。 溜息。 監視衛星と直通しているモニターの電源を落とす。そして三十五番の首輪の生存信号が停止したのをもう一度、確認した。 手元のカップを弄りながら思わず呟く。 「まぁ――大体は合ってたんだけどね」 一気に飲み干す。 久しぶりに飲んだコーヒーは苦くて、そして……少しだけ塩の味がした。 「あ、そうだ。主任!! "鈴凛"主任……ってアレ、泣いて――」 部下が不思議そうな顔をする。そして名前、を呼ぶ。 私は彼の言葉を遮った。 「ううん。何でも……無い。ソレよりどうしたの首輪の事? それとも塔で何かあった? ……何でも聞いて。全部……答えるよ」 まだ殺人ゲームは続く。 状況が変わらない限り、ずっと私はここで主任をやり続けないといけない。 だって契約者だから。 鷹野三四がいかに強力な組織を持っていようが、それは所詮昭和の技術。 そこで私に白羽の矢が立った。適当な主になる工学者がいない、そんな理由で。 他の妹を参加させない条件で私に協力を迫ったのだ。 そして技術自体は西暦2034年のノウハウを使って(まぁ、完成したのは自力でも十分作れる程度の簡単なものだが)――首輪を作った。 ディーは私に言った。 「参加者が脱出できる最低限の可能性を残せ」と――それが私の契約内容。 鷹野三四も契約内容は当然知らない。 概念として首輪を解除してディーの元に参加者が来られる可能性を残す、という事は通達されているはず。 とはいえ、彼女はそれを反故にしかけない。故の私だ。鷹野によって表立った関与は全て禁止されているが。 彼女の目的は……分からない。だけど参加者を極限まで減らした方が望ましいのだろう。 誰かの優勝、それこそが最も望ましい結果な筈。 反逆の――時は未だ来ない。 【??? 基地 第一研究室/二日目 深夜】 【鈴凛@Sister Princess】 【装備:鈴凛のゴーグル@Sister Princess】 【所持品:なし】 【状態:健康、深い悲しみ、契約中】 【思考・行動】 1:表向きは研究部主任として振舞う 2:何とかして参加者の脱出の手助けをしたい 3:出来れば富竹を救出する 【備考】 ※鈴凛の契約内容は"参加者が脱出できる最低限の可能性を残す"こと。 ただノートパソコンの機能拡張以外の接触は原則的には禁止されています。 174 また、来世 投下順に読む 175 クレイジートレイン/約束(前編) 174 また、来世 時系列順に読む 175 クレイジートレイン/約束(前編) 174 また、来世 千影 175 クレイジートレイン/約束(前編) 174 また、来世 坂上智代 179 戦う理由/其々の道(前編) 174 また、来世 川澄舞 186 牢獄の剣士 174 また、来世 一ノ瀬ことみ 181 うたかたの恋人(前編) 174 また、来世 水瀬名雪 175 クレイジートレイン/約束(前編) 鈴凛 190 CARNIVAL
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あなたがいないなら何もいらない 第1話 嵐の前の静寂 あなたがいないなら誰もいらない 第2話 饗宴の始まり あなたがいないなら何もいらない 第3話 腥い夜陰の中 あなたがいないなら何もいらない 第4話 絢爛たる渇望 あなたがいないなら何もいらない 第5話 飛翔する我欲 あなたがいないなら何もいらない 第6話 龍虎相対する あなたがいないなら何もいらない 第7話 酔余と悲憤と あなたがいないなら何もいらない 第8話 頑是なき龍虎 あなたがいないなら何もいらない 第9話 シャム猫の弁 あなたがいないなら何もいらない 第10話 権力欲の彼方 あなたがいないなら何もいらない 最終話 龍虎相打たず
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出展元:DARKER THAN BLACK(黒 ヘイ)、俺の妹がこんなに可愛いわけがない(新垣あやせ) スレ内での呼称:黒、黒さん、あやせ、モードレッド 真名候補 備考 登場回 登場回(回想) AAまたは、声のみ DATA更新 [] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] _,. <⌒Y⌒ア⌒\_ /⌒. . \ |. ./ . .\ ` . -(. . _. . -‐━=‐个 . \ / . . '" . . . . . . . . . . . 八 . .゙ /. . . . . . . . . . . . . . . . . . .\ / / .. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . \ . . .\/. / /. ./. . . . /. . . . . . . . . |\ . . .\ . . | . / /. ./. . . . /. . . . . . /l. .| \ . . l . | □CLAS:アサシン / .. /. ./. . . . /. . . . . . /^|. .厶 ´l. . ハ . | { ..′゙. . . . /. . . . ./ |゙ x≠ミ.〉| ├─□真名:モードレッド /^ヽ|. /. . . 斗‐ / 〃 __) ハ[ |. / '" 八|. . . . . .|/ミ 弋 リ^| /. ├─□性別:女 / .| . . . . . |爪_)ハ ノ ./. / 八. . . . . . ヘ弋リ /] .′ └─□属性:混沌・中庸. / 个ミ . . . 、 """ 7v゙. / ∧ | . . |"" // . ゙ _ '" V| . . ト、 r‐ , / □ステータス / /'´ 八 . . | 〕ト. ` ´ .゙_,. .,_ '" 爪 . ゙ V. | | |. .|)>.. _,. イ|⌒ `` └─筋力 ■■■□□ C人_,. _,.价ト .,_ / v| | |. .|\ . . . . . ] 八 耐久 ■■■■□ B \ニ=- -‐=ァフノ ⌒/ | | |. .| )>'"リ / ハ .敏捷 ■■■■□ B \ /'" / . ∧.从 |/ . /'" "/ / ノ . 魔力 ■■■■□ B .. \ .゙ . / ∧ /\. / . ゙. | . 幸運 ■■□□□ D ` | . ゙ /^∧{ / / |/ | . 宝具 ■■■■■ A. \ 、| . |. | . . 〉 . { '" '"j^ | . ` 、 `| . |. | . . ./ . 八/ / . l | . \ ノ . }. レ'´ { / . l | .. / // ノー " .. i | [] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] , ´  ̄ `丶、 / . . . . . . . . . . . . . . .ヽ /. . . . . . . . . . . . . . . . . .、丶 i! . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ヾ、 } . . . . . . . . .. . . . ト} □クラススキル ''!_,..-‐" ̄ `‐- ._ } ,/ ; ; ; ; ; ;_,.... 、 _ ; ; ; ;`i └─ □気配遮断: - (B-) ..ヽ_ ,.. -‐ ; ; ; ; ; ; ; ; ; ‐-コl..,_ サーヴァントとしての気配を絶つ。 _..ィ^ ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ! ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;`丶._ 完全に気配を絶てば発見することは非常に難しい。 _,.-´; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;| ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;` j 攻撃態勢に移ると気配遮断は解ける。 i"; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; |; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; /} |ヽ ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;;;;;;;;;;;;;;;!;;;;;;;;;;;; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; / ; ! ただし、宝具発動時のみ恩恵を預かれる。 { ; ;丶; ; ; ; ; ; ; ; ; ;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;;;;;;; ; ; ; ; ; ; ; ; ;.,. ; ; ; { .! ; ; ; ; i; ; ; ; ; ; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i;;;;;;;;;;;;;;;;;; ; ; ; ; ; ; ;;i;;; ; ; ; ;! } ; ;;;;;;i; ; ; ; ; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ; ; ; ;;i;;;;;;;;;; ; ! .{; ; ;;;;;;;! ; ; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ; ; ;!;;;;;;;;;; ;;| .! ; ;;;;;;;;;!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i;;;;;;;;;;; ; ;! | ; ; ;;;;;;;;;i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i;;;;;;;;;;;;; ; ;|[] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] i / / / --| | ,,_ | ! / / / .| /|| ゙ミ _、 | | / { / ノ / .|| ミ| □固有スキル | =‐-_ ! { / / || .....,, | | / ゝ !≡==/ /二_.|| ` | { / ヘ i / , / ||゙ < 、 | ├─ □魔力放出:C (B) \ / ヘ/ ; / ||丿 `ヽ | 武器、ないし自身の肉体に魔力を帯びさせ、 \ \ , {. `ー‐‐|| ` | 瞬間的に放出する事によって能力を向上させる。 \ ≧, |. ___||___ ノノノ | ゝ 、 __ i |  ̄ ̄ ||≡三彡´ | 現在はクラス補正により劣化している。 `> . .||,,,.,.;;; ,'| ヽ > .゜ ,' | ヽ `ー―――===二 ├─ □直感:B ヽ 戦闘時、つねに自身にとって最適な展開を”感じ取る”能力。 ヽ 敵の攻撃を初見でもある程度は予見することができる。 ヽ ;l __ _ / ヽ __ \ l / \ \/ `  ̄ l } _ . -´ l / \ \ , -‐´{ ___ .. l / \ \ ,.. ´ ヽ ... l / \ ヽ _ . - ‐ ´ \ l./ ヽ }/ 入 ` 、 l ', | .. / ', ... , ≧ - ‐ / }| . // / ,', .. く ├─ □単独行動:D+ / / 人' / / , イ´ ', | 魔力供給を断っても自立できる能力。 / / ≠ミ `// ヽ ´ , - ', } ランクDならば、半日間は現界可能。 / / / ん`、 \- =≡ミ l / / ', {〈 い ・ i ん⌒ヽヽ', l / / ヽ.ヘ-', キヽ 弋 c′ い ・ ) ', i { / } 、 キ . , ゝ oイ / } l ├─ □不義の胤 . / ',ヾ ∧ / l 認められない流転の運命。 / ', l 人 , 、_, 、 / l 王に対するボーナスが常に発生する。 / } l l\ l ヽ ムイ /} ただし、この効果は真名の発覚により / l l i > ゝ / , イ / l 効果が消失する。 /\ / l i ` 、 ̄ < l / .l / \ / ト i ', .l´ / l / l / \ / ヾ ', / l / _ { / \ ヽ _ ', / ! / / ヽ [] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] / / / . / | / / ;.イ ;ヘ / | / / / / / ヾ / | / / / /イ .ハ | | ├─ □反骨の相:C++ ,.イ ||' ,ィ≦_\ ,.イ__ヽ | | 権威に囚われない、反逆の性質。 ./ | ,ィヘ|i f〃イ心` イ 心ヽ}リ /} リ 同ランクの「カリスマ」を無効化する。 ./ l { i|i 八 乂 ツ 乂 ツ 〃 / 〃 ,. | 八 ll ヾ , / イ {/ 相手が王に連なる場合はボーナスが発生し、 ./ | /⌒≧l / {\ J ,イ /=ミハ Aランク以下のカリスマを無効化する。 , l‘ ヽV ト、. -ー- イ / / ∨ | ハ ヾ | > ィ≦∨ / / ‘ \ |l | | Ⅵ \ ¨/ / }/ / / |} ハ .八 | | | | ヾr‐.≧ー イrf´./イ ./ | i! / ├─ □カリスマ:E ./ \ l | | | ∨ Y⌒Y´ ./ / i! ハ/ 軍団を指揮する天性の才能。 / ヾ ハ.ノ | | ト、≧=r-=≦.イ|__rイ⌒ヽノ、__j 統率力こそ上がり、兵の士気は極度に上昇する。 / /| }∨ ,ィ'ヾ ̄ ̄` ̄ー|.  ̄ヾ/ i| / ,.イ , / i! | / |(⌒ ∧. V ./ | i| ./≦ ! しかし、発狂に近い狂乱であり、指揮系統は崩壊する。 | { | ト、 i! ≧=-- ‘, ∨ }} リ ., | 他者を動乱して煽動する反乱のカリスマ。 | | | |ハ ト、 |´ ‘, . / / , /} | /[] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] □宝具 ├─ 『正当なる王権主張(クラレント)』 ランク:B 種別:対人宝具 レンジ: - 最大捕捉: - イギリス王権の正当なる王位継承権を示す剣。 儀礼剣にして、銀を放ち、持ち主の功績に反映して光輝く。 しかし、正当なる王位ではないアサシンが所有者である為に真っ黒に染まっている。 アサシンが主張する王権の正当なる後継者の宣言そのものであり、 この剣を所有する限り、アサシンは自らを洗脳して、 「正当なる王位の後継者」として認識し続ける。 Bランク以下の精神無効化して、Aランク以上を軽減する。 円卓の騎士に属する物に対してST判定を3倍にする。 -──……‐ .. . . . . . . . . . . . . . . . `丶、 / . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . \ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ヽ _ / / / \ . . . // | . / . . . . /. . /⌒. . . ヘ . . . . . . . |. / / | i . . |. . ⌒ / ./ \. \| . . . . . . . | / / | | | . |. . /// ァテ=ミ. . | . . |. . . . .. _人_ ノ | | | . イァテく | | Ⅵ . . . |. . . . . .| ´Y { | |人 . ハ{ | | L ノ ノ ./. |f⌒Y. . .| | } | \ | L.ノ /. . . . .|「) リ . .| | { | _ | | ′ //|. . |「 /. . . .| | } |´} |八 |. . .厂 . . . . .| | { | | . . ... マ_ フ |. . . . . . . . .| |_]__|│ | . . . \ -=7. /| . . . . . . .|. /| i │{ | . .| . . . . . ー七i| / / _| . . . . . . .| _/^'と⌒い | . 八 . . . ___ノ」 _. /´ \. . . . . .| { \_)〉 ヽ`、 ∨´ ̄厂 / //. /  ̄\ .| \)「{ | / / / / / ̄ ̄ヽ|. 〔| i| /}┐ / / / / / 八 Lム // ∧ _/ ∨ _j{く / ∧_// ∧ / /|_//゚ハ \ ,/| / | | {7/ ∧ / / / /|/|│ ーく │ / ∧ [/ ∧ / / 〈_//|__丿 | / .|[] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] __ ///////\ i/////////.∧ ├─ 『王威示す、儀礼槍(アーサー・ウローブ)』 |/〈ヽ⊿\fヽⅥ ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:5 最大捕捉:1 .i!ヘゞ_ ノ'ゞ、 ヽ,_/イ/`ーー、 騎士王アーサーがアサシンを貫いた霊槍。 〉y´〃/////∧_ 本来ならば、最果ての槍なのだが、アサシンの妄執により、 _ /.〃/////{////∧ 「王を殺した槍であるならば、王殺しの槍」と歪み果てている。 /、ヽィ'//〃/////|/////∧ トゝ斗イ!/〃/////////\///∧ 本来の属性から乖離しており、王を殺す為だけの槍となっている。 /⊿.」////∥////////{. ヽ,//∧ この槍で貫かれた王属性の存在は、ダメージ判定をファンブルする。 /⊿////j/∥.////////,' .ヽ//∧ 更に「王」に関係する全ての宝具とスキルを使用不可能とする。 /⊿//// /∥////////./ }///ヽ /⊿/ゝ‐'´ /∥////////イ }////! アサシンにとって、この槍は自らを王と証明すると同時に /⊿/ i.∥///////./ .}.///.! 自らの王道を終わらせた父からの決別そのものである。 /⊿,イ /.∥///////〈 !///! '"´ ノ/∥////////ヘ ハ.//.! ///∥////////.∧ /////! ////'! /////////∧ /////' ,イ/////ヾ./////////∧ ./ } ///∥////.∧ヾ.////////∧ ///!〈 } イ ////.////./ . i/ヾ////////∧ `` ゝヽ!ノ ////////// {///ゞ、//////∧ // /////// ∨/////∧////∧ .'´ {/////マ .∨//////!\ー-`[] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] ..... ..... ... \ / / / \ ,.. / / / i ヽ ' // / } λ | | . ├─ 『罪逃れの鎧(センス・オブ・シン)』 / / / / / / \ | | ' ランク:B 種別:対人宝具 レンジ: - 最大捕捉:1~3 / / / / / /─-、 V | | | ' /| ;' / / / \ '; } , | アサシンの過去への贖罪の象徴たる宝具。 }′ |/ xz=z/´ xz==zx ヾ / ;' ヾ、 一切の不義はなく、正当性を謳う英雄であるが、 | | { 芹ミx 孑 ミxゞV ;'ヾ } } / その実は自らの過去に汚泥のような呪縛がある。 '; { i 廴ノ 、 ノ ' /-ゞ} } / \{ | 、  ̄ / /' }}ゞノ } 宝具ランクと同ランクの「情報隠蔽」と「気配遮断」を与え、 } | / / / ノ' }ノ 身近にいる者を宝具の効果内に収める事ができる。 . . r ─- /-,‐´ ; '= '´ | / 人 ゝ - ′ / ;イ | この鎧はアサシンの拘束具でもあり、全ステータスを低下させる。. / , ' /\ _ / / | | 宝具が解除された時にアサシンのステータスは元に戻り、 / / / ` ‐‐ i .. ; ' -┴─ ┐ | 対人宝具の判定が対軍宝具規模に変更される。. { / .. | / /二ニ二三∧ |. | { / / / , 'ニ/ __\ニ | |/ / >' /ニ / \\ニ ヾ /' /ニ{ /ニ, / \',ニ/ /,' /ニ / /二i / ' ニ / {/二ニ__{ /二ニ ! |ニ / / {二ニ{二 V 二ニ | |ニ[] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] ___ ..... ..... .. \ ... \ ´ . □解説 / / | | . / / / / | | . ├─ □聖杯への願い / / / | / / /| ∧ | | | . / | | / / / } / \ | | | 利用して棄てた友への再開。 | | | | / /}/ ' / \ | | | 王位を復権する為の行動が λ | |/ / / / / '; | | | 裏切りとなった故に、願う。 {| | /! | / \ _ / / __ / ヾ,! !_ | |/ | |/ ィ====z // z====z| | ヽ| が……アサシンにとってその願いは、 |{.| | 辷_ ソ__ノ ´ 辷_ ソ_ノ| | }.! 共に王位を奪い取る為のリスタートを兼ねている | ._| | | / |_/ | 生涯は王に認められ、王位を継承する事であり、 | | | . , ,´ | | 反逆を取りやめるという事ではない。 | | | . . | | | | | | . , ' | | | | | | \ ⌒ ..... | | | | | |_ r ´| > < `i‐ r‐ | | | <⌒ヽT | | | |  ̄ | | | | ̄ ̄/ ̄\ / \! | | | | | | | / \[] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] -─ ─‐- ... \ / i\ i i . . ,イ | \ | | . | / { | ノ \ | | | /|ミzヾ| '´ 我ミヾ| ;゙ | | / }iソ 廴ソ ! /‐、 | ├─ □触媒:縁召喚 | /l´ /// / / / |' . /_.ノ 『最も大切な者の本質を理解し得ない』 , ─、 ' / i ,' そして、その本質に怒る者としての縁。 、 ─ / ノ| | { /  ̄ `ヽ.'ニ | | 彼らは答えを得た時、過程が反転する属性であり } | | . 愛は憎悪に。敬意は軽蔑に。光は闇となる。 ′ | | | . , | | | { . どちらも答えを求めて、その答えが間違っている事が許せない。 ' | | | '; \ なぜならば、彼らは答えを求める者に生涯を捧げる思いがあるから。 /, i/ / | | . \ . 路傍の石ならば良かった。下らない物ならば良かった。 / ′ 'ノ | | '; | \ . ゙ ′ | ∧ ' | ヽ } だが、答えを出した者はこの世で唯一無二の者だった。 , , | / \ '; | ヾ{ その答えが、正当なる王威であれ、隠された愛であれ、 、, ,' >‐‐ノ'´ ─‐.\ | | | すれ違った者の最後は悲劇で締めくくられる。. | ,/ \| | | ′ _ z=┴─ ─'─‐ 、 __ | ,' < | ヽ \  ̄ \ , / } __ // / | '; ' ;\ \ _ {_.ノ´ /}/, ゙ / | { . ゙ ; \ _ {_ノ.r イ }/ / / | } . '; ヽ\ ゝ| /ノ / / } { . ゙ ゙ ; ヽ / / / } { . .{ . . / / / ,' } ', } . . . / ノ } }| . . / / { ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ } ___ | . . / ,′ __ }──- _ ヽ{ {  ̄ } __ } . / / / \__{ | \ } ____ |_ _/ } . .. / / __ \ | ノ} ゝ__} _ | ) / ̄ ノ__ } { ̄ ̄ { ̄ ̄ ̄ / ゝ___ ノ }  ̄ ̄ { / / {'____ } ゝ─‐ ゝ‐/  ̄ ̄ ,イ  ̄ ̄ } { ) \ / / | { ゝ /、 ゝ / / | | ゝ、 }[] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] / / ,, '´. ./ ,、 ,. / / / ,, '´. . . . . ./ /. ヽ ,.. , , ,' ,' _,..--─,, '´. . . . . . . . . . / ,、´. . . . . .ヽ i i i. , / ,.' , ´ ,, '´ . . . . . . . . . . . . . ,.' , '. . . `ヽ、. . . . .ヽ l l l. ,' , i i ' ,,ィ===、、. . . . . . . . ,.' , '´. . . . . . . . . . . . `ヽ、 l l_ l l ,' ! l l ,,,イ ,ィ示、 . . . . . .,.'´/. . . . . . . . ,イニ==、、. .マ l ! i ' ├─ □宝具の性質 l! ! l !'. . {{ i ;; ; . . ./'´. . . . . . . . . . . ' ァ...、 ヾ〟マ ! , l_ '. ! ; ! l. . . l! 弋 ソ . . . .´. . . . . . . . . . . . . . ん ;; i ヾ. .V , i/ 王を絶対殺す宝具。 ; l !. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 弋 ソ }}. .' ,' l 王威を示す為の宝具達であり、 i., ! 、 ,. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ..` ´ ". . ,' !ノ i アサシンの宝具は自らの死すらも王の物としている。 | i、 ! ヽ , ,,,, , . . . . . . . . . . . . . ./ / ,' ゝ- ! ! l `i ヽ 、 ,,,, . . . . ./ / , ! 人_ノ 精神の絶対性に、王に対する絶対の優位性。 | l | `i、 、 / イ ,. . ' 更には情報を隠蔽し、姿を消す能力。. | ! l ! ヽ //l . / ' 多くの偉大なる英雄が王として君臨して、. l,' ! l.、 ー---- 、 / , ,.' ' 歴史上に名を残したのは疑いようのない事実。 ∥ ! ,' . ` ー /_' ,' i ' / ! , l ゝ. イ / ,.' l ' 彼女の宝具は王の証明と同時に、それ以上に. / l ' l ... イ / / i' 王を打破する事に長けている。 / l ' l ,.i.> < ト.、 / / ,. / l ,' ! ,.,'´ . ! > < ! ヽ/ / , が……アサシンの欲したのは父より受け継がれた王権である。 / l , ,, '´............レ'| ll......../ /.、 , つまり、奪い取る宝具を持ち続ける限り、願いは成就しない。. ,. ' , ,'´.........................! !l....../ /.........`.....、 , 彼女が王威の為に乱逆に振舞うほど、王座は遠ざかる。., ' ,, '´i /..............................! ,...../ , '.........................`.....、 ! i.´ !......l '.................................l ,..../,.'...................................., i`,_ /!..! !......!,...................................l ,...//......................................, ,...i .`ヽ r' !..l l......!l....................................l ,...∥......................................, '...,' .ヽ i ,..., ,....l!.....................................l`ー 、 _,. -‐......l!......................................,' ,'.../ ハ ! ,..., ,...........................................l,, -‐ニ二ニ‐-、 /............................................./ ./.../ / ハ[] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] .. -───- 、 / _____ \ く _/ ` 、 ヽ └─ □人格 / / 〃 ハ \ イ / / /// \ ハ 本来はワンコ。おう、王様と認めろ! .' ..,.. 厶ヘ/ / \ i l \ ィ 割りとちょろい気がする。 i / l l/行ミ 行ミヽ| l ー 一彡’ 王様絶対殺すウーマンであるが、 |ハ l 小.乂ン 乂ン 从 }ヽ ` .....、 それ以上に王様絶対認めて欲しいウーマンである。 ヾ \、、 __'_ 、、/ ; Y 人 \ } 厂厂`ヽ≧ 「ヽ i } 彡 | | ⌒ト、 ′ 初対面で王様だね!と言えば、すぐに尻尾を振る。 く x==く ヾ >.. ゝ ィ < ,ィ | く///\ / 彼女が欲したのは父の承認ではある。それ故に、 .У//////〉 ト .、`ー‐仆、 ノ |l il }/////ヽ ヽ 王と認識してくれるのならば、騎士としての役割を全うする。 _.ノ////////{l | ヾ 〉 //∧/\. iシ .ィ///////\ 〉 ,ャ≦////////////ゝイ ∨〈/ }{ヾ/ .ノ \///////\' _ _ 彼女はいずれ王となるのならば、下働きも苦としない。. {////////////>ヘシ ー~~‐’ │ `゙<//////≧=…/ ´ィ1! 正当なる血筋である以上、王威の継承は当然。 V//////>''"´ ∧ ノ `゙</////{ } ィト、ノ そう言われれば、なんだって許す。ちょー許す。. V///〈 //l} ノ ,彡 il i リ ` ー─”一’ ゝ′ V//∧ ノ!ヾリ // / 〉 !! ハ !/ 問題はマスターと周囲の関係である。 ∨//ム. /__l 〈 / , / ./ヽ |∨ ゙ ノ 騙されている犠牲者と詐欺師と悪魔と操り人形のフルコース。 / ̄ ̄ }///! Y、` 、_/__./ ゝ } ノ j/ ぐれない方がどうかしている。切らない分、立派な物だ。 〈 /⌒ ̄ヽИ / .__ ィ / Y⌒i / , ヘ 本編で性格が暗く荒んでいたのは9割マスターのせい。 ヽ リ ̄ .. / / / ∠777//∧ // ーt __j_人ヽ ヾ / / /`ヽ.////\ 目の前で性交を見せつけられて誘われたら荒みたくもなる。 ///////////{イ / / ⌒Y⌒ヽ///∧ 召喚したマスター運が絶望的になかった。,ィ//////////// { \ / 厂 ノ////l}//////////////ゝ. ´ 〈/////l}[] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] 出展元:DARKER THAN BLACK(黒 ヘイ)、俺の妹がこんなに可愛いわけがない(新垣あやせ) スレ内での呼称:黒、黒さん、あやせ、モードレッド 真名候補 真名確定:モードレッド 無銘(KIRITO):アスナを救えなかった世界線からやってきた未来英雄?言動・行動に制限が掛かっている?(理由:AAの雰囲気が何となくキリトに似ているww) キリト曰く「……アサシン、かな。今の呼び方は。」アポクリファのセミらミスのように、二重召喚でアサシン以外にもクラスを持っているのか? 正体を隠蔽する宝具と、対軍宝具を持っている事が判明した。 正体隠蔽宝具を開帳する時に「咎」と言う言葉があった。背負った罪が関連した宝具と思われる。 シグルド:北欧神話の英雄、対軍宝具=オーディンの神造兵装グラム、正体隠蔽宝具=義兄に変装しかつての恋人に告白、自分を殺そうとした義父の寝込みを襲い殺害(アサシン適性) 剣と槍、両方の宝具を持っているらしい。 ギースリ:『ギースリのサガ』の登場人物、スールの子ギースリ及び、その甥のギースリ(二人のギースリが入れ替わる?)スールの子ギースリが所有していたのが、剣グラーシーザ。甥のギースリが所有していたのが、槍グラーシーザ(折れた剣グラーシーザを打ち直したもの。) ベイリン:円卓の騎士の一人で、選定の剣を持ち、聖槍ロンギヌスを使用した逸話。盾を持ちかえたため兄弟同士である事に気付かず、決闘で命を落とした。(正体不明になる宝具)ガーロンを暗殺しておりその能力(姿を消す)を奪った? ベイリン説が有力となった。神の子(救世主?)を磔にした武具を所有している。(ロンギヌスの可能性大、藍染が脅威を感じていた。) 最後までベイリンだと思わせておいて、まさかのモードレッド!? 槍は自分を刺し殺したアーサー王の槍『ロンギヌス』、王殺しの槍である事は確定だが、ロン毛さんを刺した槍と同一であるかは不明。 名前 コメント 備考 全くの正体不明だが、アスナの悪事に気付きながらも身体を気遣うなど、関係性は悪くないようだ。 ユイによると契約で縛っているらしい。3回戦6日目朝「ただあるがままに」参照 (ドッペル陣営が、アスナに手を出せないように、取引時の魔術契約で縛っているから大丈夫と言う意味と思われる。) キリトの事を哀れだと思っている。 アスナのドッペル評「目の前の利益や感情で大切な物を見失っている。理由付けて、一番大切な物を傷つけてるだけ。」これがアサシンには「耳が痛い事」らしい。 このやり取りから、アスナはアサシンの真名を知っている事が伺える。「真名=未来英雄のキリト」だと矛盾する。しかし、あくまでも今の世界線のキリト以外には眼中に無ければ、有り得なくもない。 アスナに対して「地獄に堕ちろ、マスター。」「マスター……の顔を見 ると反吐がでる」と言っており、キリトが真名とは考えにくい。 マスターごと隠れる事が出来る能力(気配遮断?)を持っているようだ。 ユイはサーヴァントの入れ替えすら出来るようなので、元はキリトのサーヴァントである可能性も出てきた。 名前 コメント 登場回 1回戦:4日目:夜 闇に浮かぶ短剣 2回戦:2日目:- 月下の百計 3回戦:2日目:夕方 水銀融解の弾丸論破 その2 3回戦:2日目:夕方 水銀融解の弾丸論破 その3 3回戦:2日目:夕方 閉幕裁定の弾丸論破 3回戦:2日目:夕方 終焉蛇足の弾丸論破 3回戦:4日目:朝 辛せ家遊生活 3回戦:7日目:朝 『迷走するトリプルアンサー』 4回戦:1日目:朝 らーぶらーぶ=でっど 4回戦:2日目:早朝 失楽園パズル 4回戦:2日目:夜 星が瞬くこの夜に 4回戦:3日目:朝 酷使死平等交渉 4回戦:3日目:朝 快楽と苦痛 4回戦:3日目:夕方 神話の冒涜Ⅱ 4回戦:4日目:昼 薬物狂乱中毒 4回戦:4日目:夕方 ラブピース バトルピース 4回戦:5日目:朝 愛は恋より出でて恋より愛し 4回戦:5日目:昼過ぎ 黄色の太陽 4回戦:7日目:決戦 咲き誇れ、悪意 4回戦:7日目:決戦 咲き誇れ、悪意その2 5回戦:1日目:朝 安らぎの臨終その2 5回戦:1日目:昼過ぎ 嬉々的危機 5回戦:1日目:夕方 主人公は恒常劣勢 5回戦:1日目:夜 醜悪祭 5回戦:2日目:朝 闇の底で笑うその3 5回戦:2日目:朝 闇の底で笑うその4 5回戦:2日目:夕方 徒花散らす 5回戦:3日目:朝 光に怯える者 登場回(回想) AAまたは、声のみ 4回戦:3日目:朝 快楽と苦痛 その5 4回戦:6日目:朝 君は誰の奸計か DATA更新 2回戦:5日目:朝 夢の残骸 5回戦:2日目:夕方 徒花散らす
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「思えば、あの時……セシルさんが国を追われて以降……」 セシルに対する謀反疑惑。立て続けに入ったミストでのセシル死亡報告。 根も葉もない噂であり、確証もない。矛盾しあう二つの事実を特に疑いもせず、それどころか 簡単に信じ、受け入れた王。 逆らう者を次々と処罰していく王。 ゴルベーザという謎の男の重用。進む他国への軍事侵攻。 気づいた頃にはすでに彼女の知っている国とは様相が変わっていた。 ミストへのセシルとカインの出征。 あそこからすべての歯車が狂いだした。 「セシルさん……帰ってきてください……」 別にセシルが帰ってきたからといって現状が覆るとは限らない。 だが、今の彼女は何かにすがる事でしか平静を保っていられなかったのかもしれない。 「今の……今のこの国は何処かおかしいんです。あなたさえ、あなたさえ帰ってきてくれれば」
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「ああ、訳が分からない……訳が分からない話をしよう。俺はアリスの姐さんと工場で寝ていたはずだ。 しかし、目が覚めた今、この状況はなんだ? 服が脱げている。別に怪我をしたわけではない。 そして、姐さんも服が軽装になっている。もしや、姐さんと男女関係を結……いや、それはない。 なぜならば、赤毛の兄さんも服を脱いでいる! まさか、赤毛の兄さんはホ――ガッ!」 「んな、わけないでしょ!!」 「……その通りだ」 山梨県の東部。 ここでアリスとグラハムは目を覚ました。 さっきまでグラハムが言うとおり工場で寝ていたはずだ。 だが、今、彼らがいるのは青空の下。外である。 「私たちがいたところが消滅したって本当なの?」 「本当だ、向こうを見てみろ」 アリスが東を見ると、そこには……何も無かった。 文字通りの意味である。地面が無くなっており、建物も何もなかった。 「……それで何で私たちの服が脱がされてるのよ?」 「……脱がなければ死んでいた」 「「嘘だッ!」」 アリスとグラハムが声を合わせて反論する。 寝ている間に服を脱がされれば誰だって不審に思う。 「真実極まりないです」 「アンタは黙って……ってそういえば、アンタ誰?」 「私、楠舞神夜と申します」 「……アリス・マーガトロイド」 名前だけ告げるアリス。 寝起きなので気分は最悪だ。 いや、こんな殺し合いに巻き込まれた時点で最悪だった。 「あのう、アリスちゃん?」 「何?」 「なんで邪鬼眼王を持っているんですか?」 「さあ、私に支給されたから、持っているんじゃないの?」 知り合いの物を何故アリスが持っているかと疑問に思い、話しかけた その問いにさも当たり前のように答えるアリス。 非常に生気がないというよりもやる気がない。 「ああ、悲しい、……とても悲しいをしよう。 牛乳、……姐さんはさっきの放送で知り合いが呼ばれて…… 普段の俺以上に悲しい気分になって、悲しいんだよ……。 それを伝えようとしている俺も非常に悲しい。 やばいやばい俺まで悲しくて泣けてきた……」 「グラハムさん、牛乳って、私のことですか?」 「待ちな、グラハム。それは語弊だ、俺は美乳だと思うぜ、これが」 「アクセル隊長……セクハラです」 「……はいはい。どうせ、私は無いわよ」 比べれば分かる。 神夜>ラミア>>>>>>>>>>アリス 今、こんな状況である。 「……って、話が横道に逸れてるわよ!! とりあえず、短略的に私が寝ていた時に起こったことを話しなさい」 「では、私から話せてもらう」 ラミアは今までに起こったことを話した。 二度の放送や、目的の場所で起きた惨劇。 友好的な者や、敵対すべき者。 何故、自分たちがここに移動しているのか等々。 「八坂神奈子と紅美鈴ってのは私の知り合いよ、一応。 まあ、信頼できるかどうかは別として。あと他の奴は知らないわ」 「……随分と薄い反応だな、これが」 「そう? 私はいつも通りよ」 「そのいつもが分からん」 「さて、話も終わったし、私は行くわ」 話を聞いた後。アリスは準備を整える。 別にどこに行くわけでもない、一人でどっかに行きたいだけだった。 「待ちな、姐さん」 「……どきなさいよ」 「……悲しい、とても悲しい話をしよう」 「…もう、飽きたわ」 「じゃあ、歩きながら聞け、俺の悲しい話を聞け…… というわけで俺は姐さんについていく。まあ、そんなわけで後のことは頼む」 「……勝手にしなさい」 フラフラと覚束ないアリスに付き添うようにグラハムは歩いていく。 行くあてもなくただブラブラと二人だけで歩いていく。 【一日目・16時00分/山梨県/天候・曇り】 【アリス・マーガトロイド@東方Project】 【状態】悲しみ ケープとブラウス無し 【装備】邪鬼銃王 【道具】不明 【思考】基本:生き残る 1:とりあえずどっかに歩く 2:首輪を外したい 【グラハム・スペクター@バッカーノ】 【状態】健康、上半身裸 【装備】すごく……大きいレンチ、小型レンチ 【道具】不明 【思考】基本:この世界の神(主催者)を壊す 1:アリスの姐さんについていく 2:脱衣拳も壊す 3:グラハムとの約束を果たす 「アリスちゃん、大丈夫でしょうか?」 「だから、グラハムが着いて行ったんだろう」 「信頼できるんですか、あの人?」 「悪い奴じゃないが、変人だ」 「!?」 そして、残った三人は今後について話し合っていた。 フォルカ・アルバーグについてや、東京が無くなった今、どこに向かうかやなどなど。 「考えていても仕方ない、動けるか二人とも?」 「……はい」 「カグヤ、本当に大丈夫か?」 「…………」 どことなく上の空な返事。 やはり、先ほどの東京都の消滅で恐らくは二人の死体も消滅したと考えたからである。 「……今は進むしかない、犠牲を少しでも減らすためにな」 「そうだ、この世界は失われるモノが多すぎる、これがな」 「……アクセルさん、……ラミアさん」 精神状態が不安定な彼女を支える二人。 それでも今は、進むしか選択肢は無い。 【楠舞神夜@無限のフロンティア】 【状態】深い悲しみ、怒り、絶望、はいてない 【装備】護式・斬冠刀、チャクラム@テイルズオブシンフォニア 【道具】支給品一式 【思考】基本:主催者の打倒 1:アレディを殺したフォルカに強い怒りと憤り 2:ハーケンの死に絶望中 【アクセル・アルマー@スーパーロボット大戦シリーズ】 【状態】健康、怒り、記憶喪失(回復傾向)上半身裸、ダメージ(小) 【装備】可変式トンファー 【道具】支給品一式、大量のウナギパイ 【思考】基本:記憶を探す 1:アレディを殺したフォルカに強い憤り 2:迅速にバトルロワイアルを終わらせる 3:ハーケンを殺した奴については… 【ラミア・ラヴレス@スーパーロボット大戦シリーズ】 【状態】健康、言語回路故障、困惑 【装備】レヴァンティン@魔法少女リリカルなのはシリーズ、バリアジャケット(モデル:ヴァイサーガ) 【道具】支給品一式、その他不明(本人確認済み) 【思考】基本:主催者を倒し、元の世界へ帰還する 1:フォルカの行動に困惑 2:アクセル隊長と行動する 3:アリスとグラハムとグラハム大尉が心配。 4:主催者(マダオ)を殺す
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あなたの瞳にうつる時間 心跳回忆的春假BGM的配词曲。 鞠川奈津江的Image Song,金月真美曾进行过翻唱。 歌曲信息 作词:さゆ鈴 作曲:宮島律子 编曲:岸村正実 Guitar 古川もとあき Chorus 広谷順子、木戸やすひろ Image Song Version 演唱:久川綾 K-BRAND Version 演唱:金月真美 歌词 今輝いてるあなたの瞳に うつってる私 感じてたいの ただ少しでいい こぼれる笑顔を この手に集めたい それで幸せになれる… 気が付くと見つめてる 体育祭の写真 あなたの笑顔 いつもふざけてばかり 近くそして遠い微妙な二人 ほんとはこんなに 心あなたで一杯なのに 一緒にいるときには 素直になれなくて 今輝いてるあなたの瞳に うつってる私 感じてたいの ただ少しでいい こぼれる笑顔を この手に集めたい それで幸せになれる… 落ち込むとかけてくる 真夜中のテレホン そうあなたの声 いつも強いあなたが 私だけに見せる迷い子の顔 受話器の前では こんなに優しくなれるのに 一緒にいるときには 素直になれなくて 今輝いてるあなたの瞳に うつってる私 感じてたいの ただ少しでいい こぼれる笑顔を この手に集めたい それで幸せになれる… 心の中のアルバムに 今の私とあなたの全て そっとつづられくてく 今輝いてるあなたの瞳に 流れてく時を感じてたいの ほら目を閉じれば あなたはいつでも そこにいてくれる それだけでいい そうこのときめき 大切にしたい なにげない日々を きらめかせてく ただ少しでいい こぼれる笑顔を この手に集めたい それで幸せになれる 收录CD CD广播剧 心跳回忆 (1994/06/03) 心跳回忆 Vocal Best Collection (1995/12/21) 金月真美 K-BRAND (1998/01/21) 相关页面 音乐
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私はあいつのことをどう思ってるんだろう?昨日からそんな問いがぐるぐる頭を巡ってる。 オタクで、小学生みたいな体型だけど運動神経抜群。飄々として掴み所がないけど 決して本気で人が嫌がることはしないあいつ。 …私の大切な『友達』。 一晩たっても、その答えは変わらなかった。 そもそも同性同士なのよ?あいつは関係ないと言ったけれど、子供を産むことも、 ましてや結婚することすら許されないこの国で、女の子が 恋愛対象になるなんて昨日までの自分は想像すら出来なかった。 …いや、こなたの漫画やゲームでそういったものは見せられていたし、 現実に同性愛者が居ることも知っている。それを否定しようとは思わない。 ただ、それは何て言うか、薄い膜で隔てられた向こう側に起こる出来事で、 自分には直接関りあいのないことだと思っていた。 私はいままで通りを望んでる。 それが私の出した結論。…だけどやっぱり昨日の今日じゃ体も心も重い。 風邪から快復したばかりのつかさに、昨日のことを相談出来るはずもなく どんよりと心が曇ったまま刻々と待ち合わせの時間が迫って来る。 つかさから風邪を貰えないかな、とかちょっとだけ思ったけれどそこまで神様は甘くないみたいだ。 ついでに、なにもないのに学校をサボれるほどの度胸は私にはない。 「こなちゃん、今日も遅れて来るかなー?」 「…そうね…」 こなたは夜遅くまでネトゲをしているせいかいつも5分程遅れてやって来る。 一度それに合わせて、今の待ち合わせ時間から5分後の時間にしたら 横着してその時間よりもまた5分遅れて来るようになってしまったから元に戻したのよね。 つかさに生返事を返しながら、もしかしたらあいつの方が来ないかもと思う。 考えてみれば、十分有り得る話だ。こなたにしてみれば失恋したんだから。 その相手に会うなんて普通は気まずいだろう。 だけど、予想に反してこなたはきっちり時間通りにやって来た。 「おはよー、お二人さん」 「おはよう、こなちゃん。今日は早いねー」 「ぬおっ!いくら私だからって毎日遅れて来るわけじゃないんですぞっ!」 ……普通だ。普通過ぎる。確かに昨日『明日からは今まで通りにする』 と言っていたとはいえ、あまりに何事もなかったかのような態度に 私の方が夢を見ていたんじゃないかと思って来る。 「どったのかがみん?乗り遅れるよ?」 「あ、う、うん」 いつの間にか目の前にはバスが止まっていた。 飛んでいた意識を戻し、慌てて体を動かす。 ――バスに乗る寸前、私にだけ聞こえる声でこなたが囁いた。 「昨日のことは忘れて?私もぎくしゃくしたくないし、さ」 ……その言葉だけが、昨日の告白は夢なんかじゃないんだと、 どうしようもない程リアルなんだと、告げていた。 それからなるべく『普通に』、『いつも通りに』接することに努めた。 それは、私よりこなたの方が強く望んでいたんじゃないかと思う。 こなたがマニアックな発言をして、私がそれに突っ込む。みゆきとつかさは優しく微笑んでいて。 あの日のことを無かったかのように、きつく蓋をして取り繕う日々は 正直、心が痛む時がある。私はこなたの気持ちを踏みにじっているんだろう。 あの時のこなたはとても真剣で。一週間やそこらで、その傷が癒えるはずもない。 こなたは平気なふりをしているだけなんだろう。 その証拠に、学校ではいつも通りでいたけれど、あれから二人きりで遊んだことはない。 それでも、学校でのやり取りは楽しくて。この幸せが――いや、本当の幸せじゃなかったとしても―― 無理の上に成り立っているとしても、願わずにはいられなかった。 こんな日常がいつまでも続けばいいと。 ――そうしているうちに夏休みも終わったけれど、まだまだ外は暑い。 照り返すような日差しが万遍なく降り注ぎ、窓を全開にしていても 太陽に温められた生温い空気が入って来るだけで、なんの解決策にもなっていない。 ぐでんぐでんに溶けた頭を下敷きで時たま扇ぎながら、私たちは四人で昼食をとっていた。 「あ、そういえばさー」 思い出したように、こなたが突然声をあげた。暑さのせいか 心なしかアホ毛も萎れている。 「どうかされたんですか?」 三人を代表してみゆきがこなたを促した。 そして、こなたが喋り始めた内容は……私にとって核爆弾級の代物だった。 「私、告白されちゃった」 「え!?誰にー!?」 「えーと……私もよく知らないんだけどさ、A組の……」 頭が、真っ白になった。 確かにこなたは胸もないし、オタクだけれど 小動物的な可愛さがあるし性格だっていい。 つまり、自分では気付いていないかもしれないけれどモテる要素は十二分にある。 私だって、あの時男か?と疑ったんだし、実際応援もするって言ったんだから 私はこんな時、少し冷やかしたりして、その後は二人を見守ったりしなきゃいけないんだろう。 でも、何故か、素直に祝福することが出来ない。 ……なんで……? あの日とは何か違う想いが芽生えている、と感じたのはこの時だった。 …もう、遅すぎたのかもしれないけれど。 「…で、あんたはどうするの?」 大丈夫だろう。仮にも私に告白したんだから。 …なんて、断った私が思うのはおかしいんだろう。矛盾している。 だけど、それが今の私の本心だったんだから仕方がない。 「んー?……付き合ってみようかと思ってる。私、そーいうの初めてだからさ。どんなもんかなって」 「うーん…そうやって付き合い始めるのも有りかなあ?ゆきちゃん」 「そうですね…相手の方をよく知らないのであれば、お友達から、 というのはどうでしょうか?泉さんの気持ちが不確定なままお付き合いするとなると 相手の方の気持ちに応えられないかもしれませんし…」 「おお、なるほど!みゆきさん、ぐっどあいでぃあ!!」 世界が、私だけを取り残して回っているみたいに思えた。楽しそうに話をするこなたたちが どこか別次元のことのように見えて、頭の中にはさっきにもまして「なんで?」が流れている。 私に、好きって言ったのは? キスしたくなるぐらい好きなんじゃなかったの? どうして私はこんなに心乱されてるの? 私、こなたのこと『友達』としか思えないんじゃなかったの? なんで?なんで?なんで?解らない。解らない。解らない。 こなたのことも。そして、自分自身のことも。 想いよ叶え、君に届けへ続く コメントフォーム 名前 コメント
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SF研究会読書会レジュメ著者解説編11月21日 テッド・チャン 1. 経歴 1967年10月20日、ニューヨーク州ポートジェファーソンに生まれる。両親は中国からの移民の一世。(つまり、テッド・チャンは二世。)中国名、姜峯楠(Chiang Feng-nan)。子どものころは中国語が話せた。科学者を志して大学では最初、物理学とコンピューターサイエンスを専攻するも、途中で物理学を捨てている。1989年にロードアイランド州ブラウン大学を卒業。この年に伝統と実績を誇るSF創作講座クラリオン・ワークショップに参加している。この翌年に作家デビュー。現在はワシントン州シアトル近郊在住。フリーランスのテクニカルライターのかたわら創作活動に従事する。2003年夏現在、新作の情報なし。 2. 作品履歴 ①「バビロンの塔」 デビュー作。1990年。ネビュラ賞受賞。ヒューゴー賞三位。ローカス賞四位。<SFクロニクル>読者賞第二位、年間SF傑作選収録。 ②「理解」 1991年。ヒューゴー賞第五位。<アシモフ>読者賞受賞。星雲賞候補。<SFマガジン>読者賞受賞。 ③「ゼロで割る」 1991年。ローカス賞第七位。 ④「あなたの人生の物語」 1998年。ネビュラ賞受賞。ヒューゴー賞第三位。ローカス賞第十位。スタージョン賞受賞。ティプトリ―賞候補。ホーマー賞候補。星雲賞受賞。<SFマガジン>読者賞受賞。二種類の年間SF傑作選に収録。 ⑤「七十二文字」 2000年。ヒューゴー賞第五位。ローカス賞第四位。世界幻想文学大賞候補。スタージョン賞候補。サイドワイズ賞受賞。星雲賞候補。<SFマガジン>読者賞受賞。年間SF傑作選収録。 ⑥「人類科学の進化」 2000年。 ⑦「地獄と神の不在なり」 2001年。ネビュラ賞受賞。ヒューゴー賞受賞。ローカス賞受賞。スタージョン賞候補。2種類の年間ファンタジー傑作選に収録。 ⑧「顔の美醜について~ドキュメンタリー~」 2002年。ローカス賞第二位。スタージョン賞候補。年間SF傑作選収録。 まとめ ネビュラ賞三回受賞。ヒューゴー賞一回受賞。ローカス賞一回受賞。スタージョン賞一回受賞。サイドワイズ賞一回受賞。<SFマガジン>読者賞三回受賞。<アシモフ>読者賞一回受賞。星雲賞一回受賞。 備考 1992年に最優秀新人賞であるジョン・W・キャンベル賞を受賞。2002年に短編集「あなたの人生の物語」でローカス賞短編集部門を受賞している。 テッド・チャン「理解」「あなたの人生の物語」 まずは「理解」のほうから。 1. 登場人物とあらすじ ①レオン・グレコ・・・・・・・・本編の主人公。レオン・ホログラフィックスという会社を個人で営んでいた(おそらく)。会社の業務は映像の編集作業(たぶん)。氷の中に落ち、1時間近く水中にいて脳にひどい損傷を受け、植物状態になる。しかし、ホルモンK療法により驚異的な回復を見せる。そして、病院退院後の定期検査で一般人とはかけ離れた能力を示す。その後のホルモンK注射によって、さらに能力を高めて、真のゲシュタルト(統一的全体像)を求め、心とコンピューターをつなぐという計画を思いつく。世界はわたしの目的の付随物だと考える。 ②ジュリー・・・・・・・・・・・グレコの友人。映画を一緒に見ないかと誘いに電話してきた。 ③フーパー医師・・・・・・・・・・・ボストンの病院のグレコの担当医。グレコの異常に最初に気づいた人。 ④シー博士・・・・・・・・・・・同病院の神経科部長。業績を稼ぎにグレコの担当になった。グレコの異常を促進した人。 ⑤クラウゼン医師・・・・・・・・・同病院の客員医師。政府に雇われた心理学者。CIAとも関係がある。グレコの逃亡を間接的に促すことになる人。 ⑥レイノルズ・・・・・・・・・・グレコとほぼ同じ経歴を持つ男。普通人にとっていいことをしようとしている。 あらすじ 植物状態にあったレオン・グレコがホルモンK投与(都合2回)により回復する。さらにレオン・グレコは驚異的な知能を手に入れる。 ホルモンKと知能の関係について調べるためにレオン・グレコに3回目のホルモンK投与。レオン・グレコさらにパワーアップ。 その知能の上昇ぶりにCIAが目をつけ、エージェント・クラウゼンを送り込む。レオン・グレコはそれに気づいて、逃走を決意。 レオン・グレコはその直後、タイミングよくホルモンKのアンプル入手。CIAに対して数々の捜査妨害工作を施す。 CIAはしびれを切らして、レオン・グレコをおびき出すためにレオン・グレコの元カノを逮捕するように仕向ける。しかし、CIAエージェントの居場所を簡単に探られ(しかも無線の周波数、変調アルゴリズムまで)、かつCIA長官の弱みを握られて失敗。 レオン・グレコは逃亡中まず競馬である程度儲け(どうやったのだろう?競馬の展開まで見えるの?)、後は証券市場での投資で儲けて安定した暮らし。 レオン・グレコ新言語開発しようとする。すべてを一度に表せる象形文字。思考内では自在に使えるが、実用性にかける。結局挫折。プラトー状態(進歩足踏み状態)に。 その欲求不満から、4回目のホルモンK投与を実行。(もう薬物中毒患者みたいだね。)レオン・グレコは更なる高みへたどり着く。上昇志向が止まらなくなっていき、自らの心のさらなる発展のためにコンピューターと心を直結する計画を思いつく。 そこに同じ能力を持った善人超人レイノルズが現れ、レオン・グレコを挑発。 そして、悪人超人レオン・グレコは善人超人レイノルズに敗れ、散った。勧善懲悪の結末でした。 2. グレコの変化について この作品の眼目はなんと言っても、グレコの驚異的な知能の上昇とそれに伴う認識能力の変化である。その変遷を追うために、作中でのグレコのホルモンK投与による三段変化をたどってみる。 ① 1、2回目のホルモンK投与後 記憶力の向上・2つの事柄への同時集中能力・読書速度と理解力の向上・知能検査の成績上昇という症状が見られる。まだ、この段階ではグレコは単に頭が良くなった(秀才になった)だけである。グレコの世界認識能力は一般人と変わらない。 ② 3回目のホルモンK投与後 この後から、グレコの世界認識能力に変化が生じる。あらゆるもののゲシュタルト(統一的全体像)が見え始める。そして、事柄の理解の仕方も全体の動きを把握していけば個々の段階も理解できるというものに変わっている。それに加えて、少しの訓練で細かい身体の制御ができるようになった。つまり、筋肉の協調能力(どれだけ上手く筋肉が使えるか)の向上やバイオフィードバック・テクニックの効果的な活用が容易に可能になっているのである。また、感情という点でも一般人より細かな分類ができるようになっている。この段階にいたるとグレコの世界の見方はもう一般人と異なるものになっている。しかし、まだ、グレコの一つ一つの能力を取ってみれば、意識下の行動・思考の精度を上げているに過ぎない。その点では、グレコはまだこの段階では人間の最上位に立っているかもしれないが、人間の地平を抜け出せていないのである。(捉え方の問題かもしれない。断念はするが、新たな言語を考え出しているし。) ③ 4回目のホルモンK投与後 この後から、グレコは人間の地平を大きく飛び立つことになる。自分の思考の完璧な把握を可能にする思考言語の確立、無意識の支配、超人的な筋肉調整能力、体内の不随意運動の感知、思考過程の中の神経伝達物質が果たしている役割の把握、他人の身体放射物の把握、自らの身体放射物のコントロールなどからも明らかである。そして、グレコは心の更なる発展を求めて、コンピューターと心の直結する(マインドコンピューターリンク)技術の開発を目論む。もはや、グレコにとって、社会は相関関係式のマトリックス(行列)でしかなくなる。 3. レイノルズとの攻防 この短編の最後を飾るのはグレコとレイノルズの攻防であるが、少々わかりにくいので簡潔に言ってみよう。 グレコがまず自らの身体放射物を調整し、相手の体の中に二つの強化ループ(相手の不随意器官の働きを強めるものか?)を作る。一つが単純に血圧を急激に上げるフェイクのループ。もう一つが神経伝達物質の過剰放出を促し、脳の活動停止を狙う必殺のループ。 しかし、あっさりレイノルズに破られる。 レイノルズの反撃。自己破壊コマンドの実行。方法は自分で作った高密度情報音楽を相手に聞かせることと三日前の食料品店でのイメージを意識させることの二つを行った後で「理解」と人差し指を挙げて、唱えればよい。この中にコマンドが入っていた。 4. レイノルズとグレコのスタンスの違い どちらもスーパークリティカル(臨界超越者)であるがその思考には明確な違いが存在する。レイノルズは人間性を愛し、最終的には普通人すべてが分かり合えるようなれる、世界に繁栄をもたらすためのグローバルな感化ネットワークを作ることを計画している。一方、グレコは自己の興味に忠実に生き、世界は自分の目的の付随物に過ぎないと思っている。つまり、レイノルズは知能を人類発達の手段と捉え、グレコは知能をそれ自体を目的と見る。この二人の違いはどこから来たか。おそらく、スーパークリティカルになった後、いかに社会を研究したかの違いだろう。いや、結局は個人の資質の違いなのかもしれないが。ただ、レイノルズがグレコに勝ったから、すべてが解決するわけでもなく、究極のところ、世界を救った後彼はどうするのかというグレコの疑問が問題になるに違いない。高みに上り詰めた者の孤独を感じさせる。高みに上り詰めた者にとって、結局最後は自分のことだけが問題になるような気がするのだが。グレコのように。 5. ホルモンK すべての前提となる中枢神経系のニューロン再生を促進する合成ホルモン。開発企業はソレンセン・ファーマスティカル。副作用はなし。酸素欠乏状態の動物を使った動物実験(イヌとヒヒ)で完全な投薬試験結果を残す。脳の損傷部分を補うように代替ニューロンを成長させる。ただし、健康な動物に投与した場合は何の変化も起こさない。人体臨床実験でも副作用なしの完全回復の結果を残す。さらに人間の場合は脳の損傷の度合いが大きい人間ほど、ホルモンKを使って回復した後の知能が向上するという副次的作用がある。新しいシナプスを人間の場合はすべて使いこなすことができるかららしい。動物の場合はだめだという。(臨界量のアナロジーだとか言っているが、この点はかなり怪しい。)ただし、損傷を受けた神経が大量に再生した後、脳がその状況に適応するために悪夢や幻覚を見ることがある。脳の損傷が大きい人が何回も繰り返しホルモンKを使うとさらにひどくなる。しかも、その人は再生したニューロンの数が多いために脳の必要とする栄養量が増える。さらに、増えたニューロンの分だけ脳の資源を酷使することになり、しばしば、脳の限界を感じることになる。このことはグレコにマインド・コンピューター・リンク計画の必要性を痛感させた。 6.「理解」のテーマと感想 人間の知能がどんどん上昇していったら、どんな世界が見え、どんなことを考えるようになるのか。これがテーマだと思う。この「理解」という作品においては、最終的にグレコとレイノルズという二人を対立的に提示して、その答えを示した。その結末の妥当性はともかくとして、このテーマは面白いと思う。確かに人間一度は自分が大天才だったらどうするだろうというバカげたことを考えるものだが、それを真面目に考えたテッド・チャンはすごい。この作品は私の人間の認識能力というものについてのイメージを一新してくれた。短編でこれほど衝撃を与えることを可能にした、テッド・チャンの着想の良さに脱帽である。 それでは「あなたの人生の物語」をいってみよう。 1. 登場人物とあらすじ ① ルイーズ・バンクス博士・・・・・・・・・・・・本作品の主人公。言語学者。「あなた」の母親。 ② ゲーリー・ドネリー博士・・・・・・・・・・・・物理学者。「あなた」の最初の父親。 ③ ウェーバー大佐・・・・・・・・・・・・・・・・アメリカ軍人。 ④ ネルソン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「あなた」の2番目の父親。 ⑤ ホスナー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・国務省の担当官。 ⑥ シスネロス・・・・・・・・・・・・・・・・・・マサチューセッツ担当の言語学者。 ⑦ バーグハート・・・・・・・・・・・・・・・・・フォートワース担当の言語学者。 ⑧ ヘプタポッド(ラズベリーとフラッパーなど)・・1個の樽が7本の肢に支えられて宙に持ち上げられているように見える宇宙人。放射相称の形態。肢は いずれもが腕としても脚としても用いることができる。その肢に明瞭な間接部はない。胴体の頂部にまぶたのない眼が7つ取り巻くように配置されている。胴体の上面部には発話及び呼吸のための開口部があり、胴体の下面部には摂食及び排泄のための開口部がある。 ⑨ 「あなた」・・・・・・・・・・・・・・・・・・ルイーズとゲーリーの娘。 ~あらすじ~ 地球軌道に船の群れが現れ、あちこちの草原におかしな人工物が出現。世界中に112個、合衆国内には9個。 それぞれに言語学者と物理学者を含む科学者チームが割り当てられた。そして、異星人(ヘプタポッド)とのコンタクトを開始する。 やがて、ヘプタポッドたちがヘプタポッドAとBと便宜的に名づけられた発話言語と書記体系を持つことが分かる。 そして、ルイーズはヘプタポッドの世界認識が人類とまったく異なっていることに気づく。 ヘプタポッド帰る。 2. ヘプタポッドの世界観と人類の世界観の違いについて つまりこの作品の中心の話題はこれである。そして、これは単純明快である。ヘプタポッドは同時的認識様式、人類は逐次的認識様式をもつ。ここから、すべてを説明できる。ヘプタポッドはあらゆる事象を同時に体験し、その根源にひそむ目的(最小化もしくは最大化)を知覚する。人類は事象をある順序で経験し、因果関係としてそれを知覚する。ヘプタポッドの行動は歴史の事象に一致する。さらにヘプタポッドの動機もまた、歴史の目的と一致する。ヘプタポッドは未来を創出するため、年代記を実演するために、行動する。これはヘプタポッドに自由がないことを意味しないし、ヘプタポッドが強制されていることもまた意味しない。自由や強制は人類の逐次的認識様式の中で意味を持つ。これは文脈が異なっているに過ぎない。人類から見れば、ヘプタポッドは自らの未来を知っており、そこで自由意志を持って行動するならば矛盾が生じるだろうと考えてしまうが、未来を知ることと自由意志を持つことは両立しない。そのためにヘプタポッドの発話言語は遂行文であり、書記体系は同時的認識様式に導かれたものであるといえる。だからこそ、国務省のホフナーはヘプタポッドが逐次的認識能力をもち、人類のことを段階的に解析しようとしてくるのではないかという不安を消せなかった。さらに、ウェーバー大佐はヘプタポッドと贈答の駆け引き(つまり、因果律の駆け引き)ができると考えた。また、国務省もヘプタポッドの贈り物が人類が与えた情報だったと知って、激怒することになる。国務省やホフナー、そして、ウェーバー大佐はまさに人類の逐次的認識様式の代表として作品中に登場している。 3.「あなた」について この作品をややこしくしているのがこの途中途中に挿入される「あなた」に関するルイーズの言及である。結局、これはルイーズがヘプタポッドの言語に感化されて出来るようになった同時的認識の産物である。秩序だっていなくて、断片的にでは有るが自分が死ぬところまで分かったとルイーズは言っている。(50年間の期間の記憶だとか。)さて、「あなた」について(面倒だが)まとめてみよう。 ① ルイーズとゲーリーの結婚2年後、ルイーズは「あなた」を妊娠。このとき二人は三十代。 ② 「あなた」が生まれてきた日。ルイーズは「あなた」との絆を確認し、実感している。 ③ 「あなた」が生後ひと月のとき。ルイーズは「あなた」が泣き喚く姿に感嘆し、「あなた」にとっては『今』しかなく、現在時制だけを生きている「あなた」をうらやましく思っている。 ④ 「あなた」が歩くことを覚えた頃。ルイーズは「あなた」との関係が一方通行であることに気づく。同時にルイーズは「あなた」の笑い声に感動を覚える。この上なく素敵なその声に。 ⑤ 「あなた」が3歳のとき。ルイーズは自分の大切な存在が自分の苦痛の種に変わっていくジレンマを体験する。それは結局自分がなりたくなかった自分の母親と同じように自分の娘に接していることに気づくことでもあった。「あなた」は3歳のとき、サラダボウルにあたって、額を一針縫う怪我を負う。 ⑥ 「あなた」が5歳のとき。「あなた」はメイド・オブ・オナーの意味を取り違えて覚えてきた。ルイーズはそれをお気に入りの言語学習の資料の逸話にする。 ⑦ 「あなた」が6歳のとき。ゲーリーのハワイ出張についていくことになって、「あなた」は何週間も前から興奮して、旅行の支度をする。そして、期待感ばかり高まって、今すぐハワイへいくといってぐずりだす。ルイーズは待つほうがいいこともあると「あなた」を諭す。 ⑧ 「あなた」が12歳のとき。ルイーズは「あなた」に掃除機をかけるように命令する。「あなた」はそれを渋々引き受けながら、自分の生まれについて、冗談を言う。 ⑨ 「あなた」が14歳のとき。ルイーズはこのときにはゲーリーと離婚している。「あなた」はなにかにつけて、離婚の事を持ち出してくるようになっていた。このときは宿題の学校のレポート。ゲーリーが知っていたノンゼロサムゲームという単語。ルイーズは「あなた」にゲーリーに電話をかけて調べるように頼まれて、困った。「あなた」もお父さん(ゲーリー)に直接聞くのは嫌だった。結局ルイーズが思い出して事なきを得たけれど。 ⑩ 「あなた」が15歳のとき。週末をたまたまお父さん(ゲーリー)のところで過ごした後、「あなた」はゲーリーが世の常識からあまりにかけ離れたことを聞いてきたことをひとつひとつ並べたてる。(「あなた」はゲーリーに「あなた」が付き合うボーイフレンドたちについてさんざん聞かれた。)ルイーズはゲーリーをかばうように「あなた」をさとす。しかし、「あなた」は反発するだけ。 ⑪ 「あなた」が16歳の夏。ルイーズとネルソンのデート。「あなた」は友達のロクシーと一緒にそのデートを冷やかしに言った。もちろん「あなた」は将来、パパになるかもしれない男を見ておきたかったのでしょうけど。そして、合格点を出した。ルイーズと上手くいくことをジョークで表していた。 ⑫ 「あなた」が大学卒業をする日。ルイーズは自分の娘の成長に改めて驚くことになる。「あなた」は金融アナリストになる。「あなた」はお金に魅了されている。ルイーズは「あなた」との価値観の違いを痛感し、それを認める。このころまでにネルソンとルイーズは再婚している。 ⑬ 「あなた」が25歳のとき。「あなた」は趣味のロッククライミングの最中に誤って崖から転落して、死亡する。ルイーズはそれを山岳救助隊からの電話で知り、ゲーリーにも電話をかけて、死体保管所へ「あなた」を確認しに行く。それはまぎれもない「あなた」。 ⑭ ルイーズについて。ゲーリーとの結婚2年後「あなた」を生む。エリス・アベニューの家に住んでいる。「あなた」が生まれた2年後その家を売って、ベルモントストリートの家に引っ越す。「あなた」が死んだ直後、その家も売り、農場家へ引っ越す。ルイーズの職業については判断が難しい。教授であるうえにハイスクールの英語教師をやっているのか?記述はあいまい。 ⑮ ゲーリーについて。ルイーズと離婚した後、何とかという女性と一緒に暮らす。 4.感想 「理解」との関連で言えば、ヘプタポッドの書記体系はレオン・グレコの考えた新言語とほぼ一致する。レオン・グレコは未来まで見ることはできなかったが、かなりヘプタポッドと近い認識能力を持っていたと推測される。この作品も「理解」と同じように世界の認識様式の転換という発想をベースに持っている。本当にその着想はすごいと思う。この作品の中のヘプタポッドの認識様式と人類の認識様式の違いを明確化していく過程は見事。欲を言えば、「あなた」の物語についてもう少し語ってもいい気がする。作品の題名が『あなたの人生の物語』なんだから。物理学に疎いわたしにとってはフェルマーの原理についてもびっくりした。光の屈折に関してああいう考え方ができるとは思いもしなかった。自分の発想の貧困さを痛感した。また、未来を知ることのジレンマもこういう風に解決できるのかと感動した。(当たり前といえば当たり前の解決方法だが。)テッド・チャンすごし。 2019.02.24 Yahoo!ジオシティーズより移行 http //www.geocities.jp/tohoku_sf/dokushokai/yourlifestory_h.html なお、内容は執筆当時を反映し古い情報・元執筆者の偏見に基づいていることがあります by ちゃあしう
https://w.atwiki.jp/blockquestkiti/pages/156.html
ぬえはぬえ~んと泣いた。 ぬえはぬえ~んと泣いた。 2/27 bb am0 やってないのでわかりません。 fin セールだしアサシンクリード買うか迷ってる なんか最近毒素が足りないと思うワKONOBUROGU